
東京マルイのGLOCK17 Gen.4
グリッピングと作動性を追及した、第4世代のG17がリアルサイズで登場。
グリップの新規チェッカリングや、大型化したマガジンキャッチ、第4世代で初めて採用された脱着式グリップバックストラップなど、本物を採寸することで再現性をアップ。
また、「グロック19」の新型ブローバックエンジンを受け継ぎ、より迫力あるブローバックと効率的な作動を実現しています。

さてグロック。何だかお馴染み過ぎて説明の必要があるのかというレベルですが、知らない人向けに説明すると、多くのベテランゲーマーに「とりあえずグロック買っとけ」と言わしめる程度には万人向けのアイテムです。
凹凸の少ないフォルムはサバゲーでも服や装備に引っかからず扱いやすく、ハンマーやセフティなどの動くパーツが少ないので、ぶつけたり落としたりしても比較的破損しづらいという特徴があります。
Gen.4になってエキストラクターが別パーツになったとか、マグキャッチが大型化したとか、変更点は色々ありますが、何と言っても”リアルサイズになった”の一点に尽きます。
今までマルイが出してきたグロックはガスブローバックユニットを内蔵する為か、実物よりもスライド幅が厚い=ちょっとデブだったのです。
グロック17 3rdの発売は2006年で、当時はトイガンがリアルサイズである事の方が珍しかったのですが、リアル路線への転機となったM1911A1の後だっただけに誰もがリアルサイズだと思い、喜び勇んで購入したblackhawk(ブラックホーク)のCQCホルスターに入らない!と阿鼻叫喚の騒ぎとなりました。
このグロック、やたら種類が多いので一覧にすると下記のような感じ

対してCQCホルスターの現行ラインナップは『17/22/31用』と『20/21/37用』の二種類で、コンパクト用のラインナップもありますが、基本的には使用弾薬の直径別となっています。
結局グロック22以前の旧ラインナップは、20/21/37用のホルスターにピタリと収まる事が分かりました。
各ショップでも20/21/37用をマルイグロック用と表記するなど、少々ややこしい状況を長年続けていたのですが、先駆けとしてリリースされたGlock19に続いて、Glock17も目出度くリアルサイズとなった訳です。
この事でグロック22以前のモデル(22/34/17 3rd/26/18C)は明確に非リアルサイズという事になりますが、それで売れなくなったかというと別にそんな事は無く。
新規ユーザーとしては実物ホルスターの選択時に気を付けるという程度で、言うほどのデメリットでは無いと言えます。
中でもセミ/フル切り替え機能を搭載した18Cは、全ハンドガン中でも一二を争うベストセラーアイテム。
電動ハンドガンの18Cとホルスターを共有できるというメリットもあります。
また、市場で手に入る豊富過ぎるカスタムパーツのラインナップも明確なメリット。
新規金型で全ラインナップ変更というのも考えづらく、今後も東京マルイのグロックは二種体制での生産が予想されます。
オススメアイテム
BATTLE STYLE製グロックシリーズ対応 CQCホルスターは、トリガーガードで保持するタイプなのでバージョンを問わずに使用できます。

アウターバレルやピストン周りは新しくなっていますが、ほとんどのパーツは3rdジェネレーション用にリリースされているものが使用できます。
グロック17 Gen.4にオススメのアイテムはコチラ!!実銃のGLOCK
グロック(Glock Ges.m.b.H.)は1963年にスタートしたオーストリアの企業。
元々はドアノブやヒンジなど下請け部品の製造から始まり、60年代からプラ製ベルトリンクやナイフ・シャベルなどの軍納入品を生産。
1980年のオーストリア軍制式採用トライアルをきっかけに、創設者のガストン・グロックが長年温めていたアイデアをもと銃器開発に着手。
元々銃器メーカーでは無かったグロックは、それまでのセオリーに捉われない独自の発想でグロックを開発。
準備段階から4カ月後には設計案がまとまり、その2カ月後には試作第1号という驚異的なスピードで開発が進められ、1982年にトライアル用のプロトタイプを軍に提出。
・プラスチックのフレーム
・ストライカー方式によるダブルアクション
・トリガーセーフティの搭載
当時の軍用拳銃はスチールが一般的で、プラスチックを使うという発想は異端でした。
金属製フレーム特有の直射日光下では熱くなりすぎ、極寒地では凍って貼りつくという問題を解消できるとは言え、実際にやったのは奇異以外の何物でもありませんでした。
※プラスチックの採用はH&KのP9やVP70で前例がありますが、低コスト化の一環としてでした。

さておき、強度と柔軟性に富んだポリマー2(ガストン・グロックの発明品!)による衝撃緩和と、銃口の跳ね上がりを抑えるレイアウト、凹凸を抑えた引っ掛かりの無いデザイン、等々様々な点で評価されたグロックは1983年、オーストリア軍に「Pi80」の名称で制式採用となります。
地元ステアーをはじめ、H&K、SIG、ベレッタなど名だたる一流企業を押しのけて採用となった無名のメーカーに世界中が仰天。
その後、十分な準備期間を経て1986年に米国上陸。メディアでの誤解や重いトリガーに慣れた現場警官の事故など紆余曲折を経て、現在では各国の軍や警察に採用される世界で最も有名なハンドガンの一つとなっています。