無線機を使って遊ぼう

サバゲーの楽しみの一つにチームプレイがあります。

二手に分かれて陽動と攻撃のタイミングを合わせたり、自分が見れない方向を見ている仲間から情報を貰ったり、そんなチームプレーがハマると楽しさも倍増します。

定番はハンドサインですが、遮蔽物を挟んだり、日陰など暗い場所では見えません。障害物の多いCQBフィールドでは仲間を見失う事もあります。バリケード一枚挟んだ味方と情報を共有したい。そんな時に無線機があればスムーズに仲間と通信することができます。

無線活用の第一歩として、チームプレイの基本と無線の基礎知識をまとめてみました。

■役割分担について
特に戦術的な意識が無くても、とりあえず友達と一緒に行こう、というパターンは多いでしょう。この時、二人で移動すればツーマンセル(two-man cell)、もしくはバディ(buddy)です。三人ならスリーマンセル(three-man cell)になります。

お互いが協力する事で、一人一人がバラバラに行動するよりも格段に能力が上がります。

▽移動と援護の相互バックアップ

・死角を減らす（前進と監視
単純に見る方向を左右で分けるだけでも効果が体感できます。入り組んだCQBフィールドでは後方を確認する役も加えると安定性が上がります。一人の視野を180度として、2～3人で分担すれば全方位をカバーできるという考え方です。

・援護射撃（制圧射撃、支援射撃
接敵した際に相手が一人だった場合、こちらが二人居れば火力は二倍になります。距離を置いて遠くから狙っている敵がが居ても、二人居れば二方向に対して対処が可能になります。一人が応戦している間に、もう一人が前進したり回り込むといった行動がとれます。

どんなにサバゲーの上手いベテランでも一人では限界があります。警戒できる視野は狭く、一度に撃てる銃は一つしかありません。

能力の高い分隊同士が連携し、チームとして行動する事で勝率を高める事が可能になります。

■無線機について
無線機というと免許や資格が必要なイメージがありますが、サバゲーでは主に免許不要の「特定小電力トランシーバー」という小型無線を使います。

特定小電力トランシーバーとは…「特小」とも呼ばれる従来の無線機に比べて出力が低いものを指します。名前の通り出力が低く、その分通話できる距離が短いです。例えば街中で使用する場合、長くても通話距離は200mが限度だとされています。

・免許登録が不要
・比較的安価
・消費電力が少ないのでバッテリーが長持ち

という特徴があり、工場やレジャー施設、飲食店、スーパーなど様々な業種でインカムとして利用されています。サバゲーフィールド程度であれば問題なく使用できます。

▽違うメーカーの無線機でも大丈夫

特小は規格化されているのでメーカーが違っても大丈夫。メーカーごとに異なるチャンネル表記だけ覚えてしまえば問題なく通話が可能です。

アイコム・モトローラ・ケンウッドの01～11はアルインコのB01～B11で、アイコム・モトローラの12～20はアルインコのL01～L09、ケンウッドのh1～h9で通話できます。

・イヤホンマイク or ヘッドセット
無線機単体でも通話はできますが手に持って操作しないといけません。イヤホンマイクやヘッドセットを併用する事でスムーズに通話できます。

・PTT(Push-To-Talk)スイッチ
無線機は何の操作もしていない時、受信のみの状態になっています。こちらが喋りたい＝送信したい場合、PTT（プッシュトゥトーク）スイッチを押して、送信状態に切り替えます。本体の通話ボタンがそれにあたります。
単体で販売されている物も同様にPTTスイッチと呼ばれ、胸元など操作しやすい位置に配置する事で送信時以外は両手が自由になります。

サバゲー用として販売されているヘッドセットはミリタリープラグのものがほとんどで、そのままでは特小無線と接続できません。そこで間にPTTスイッチを経由する事で各メーカーの無線機と接続します。 PTTスイッチに（i-com用）とか（Kenwood対応）とか書いてあるのはその為です。